ギアナ高地日記 3

2017年04月01日 岡井雄介

旅の終わりに。

僕らの旅もそろそろ終わりです。

今回は南米ベネズエラのギアナ高地に3週間行かせて貰いました。

僕は桐谷健太のスタイリストであり、17年来の親友でもあります。

大阪の高校から夢を見て上京してきて、ありがたい事に日本のどこに行っても健太の事を知って貰えて声を掛けて頂きます。

スゴく嬉しい反面、親友としては昔のように誰も知らない所に飛び込んで挑戦する様な旅はもう難しいのかなと寂しい気持ちもありました。

けれど今回の旅では嬉しい事にそれが叶いました。

ベネズエラという文化も食べ物も言葉も全く違う国に来て、その人達に会うと全く異世界に来たかのような感覚になる事があります。

この旅では “命” の事を考えたと健太はインタビューで何度も語っています。

50mの空中懸垂下降、舗装のされていない滑走路に着陸するセスナ、悪天候の中で飛ぶヘリコプター、切り立った崖、真っ暗な洞窟。。

僕らは地球の裏側に来て初めて会った人達に”命”を預ける場面がたくさんありました。

その根拠はなんだろう?

それは生きる、生き抜くという共通点があるからです。

大事な人の為、家族の為、自分自身の生活の為。
その生き抜くという共通点が有る限り、世界のどこに行ったとしても僕らはその人を信頼し、身を預け、また寄り添って貰えるんだと思いました。

僕らはこれから東京に帰ります。

健太は休む暇もなくドラマ、映画と東京の生活に飛び込んで行きます。

ベネズエラで感じた自然の存在感、風が体を通り抜けていく感覚、川で水浴びをした後の爽快感、撮影が終わって山の上でみんなでラムで乾杯した時の高揚感。
もしかしたら、この感覚が都会の生活に戻って少しづつ薄れていくかもしれません。

けどそれは必ず血となり骨となり今後の健太の人生の糧となるでしょう。

今朝、何気なく山の頂から景色を眺めている健太の後ろ姿を見た時に、大きく見えた背中と大自然に馴染む姿に男としての成長を見た気がして妙に感動してしまいました。

この旅から帰った後の親友の活躍が楽しみです。20170401032017040104